1990年代後半の音楽シーンを駆け抜けたバンド「D†SHADE」をご存知でしょうか。
解散から20年以上が経った現在でも、その人気と楽曲は決して色褪せることはありません。
今回は、そんな彼らが持つ魅力を改めて振り返ってみたいと思います。
D†SHADEのバンド概要
D†SHADEは、HIBIKI(ボーカル)、KEN(ギター)、YOSHIHIRO(ベース)、YUJI(ドラム)からなる4人組ロックバンドです。
1995年に結成され、2000年までの5年間にわたり活動しました。
彼らはインディーズ時代からその高い実力で注目を集めます。
卓越した歌唱力と作曲センス、演奏力で人気を博し、テレビ朝日系列の音楽番組「Break Out」で取り上げられるなど、早くから頭角を現していました。
そして1997年、メンバー全員が20歳の時にミニアルバム「DAYS」でインディーズデビュー。
インディーズではミニアルバム2枚とシングル1枚をリリースし、その勢いのまま1998年4月にはシングル「BELIEVE」で満を持してメジャーデビューを果たします。
メジャーシーンではシングル6枚、オリジナルアルバム1枚、そして3本の映像作品をリリースし、多くのファンを魅了しました。
しかし人気絶頂の中、ボーカルのHIBIKIがレーサーに転向するため音楽界からの引退を発表。
そしてその後の2000年5月31日、バンドは最後の作品となるベストアルバムとビデオクリップ集をリリース。
この日をもって、ファンに惜しまれながらも僅か5年間の活動に幕を下ろしました。
D†SHADEの魅力
D†SHADEの楽曲を再生した瞬間、まず感じるのは、体が突き動かされるような圧倒的な「疾走感」です。
それを生み出しているのが、鋭く刻まれるハードなギターリフ。
重厚なサウンドの壁が、聴く者に迫ってきます。
そのサウンドのど真ん中を、一筋の光のように貫くのがHIBIKIの突き刺すようなハイトーンボイス。
力強さと切なさを併せ持ったその声が、楽曲の持つ世界観を一気に広げます。
そして何より驚くべきは、これだけヘヴィなサウンドでありながら、メロディは非常にキャッチーでクセがないこと。
一度聴けば、そのメロディがすっと心に入り込み、気づけば口ずさんでいる…。
そんな「耳馴染みの良さ」が彼らの最大の武器でした。
パワフルな演奏と普遍的なメロディの融合。
これこそが、D†SHADEが今も色褪せない輝きを放つ理由です。
D†SHADEの音楽に触れるには
ここまでD†SHADEの魅力について語ってきましたが、いかがでしたでしょうか。
疾走感と切なさが同居するその王道のロックサウンドは、2025年の今聴いても全く色褪せることがありません。
残念ながら、現在D†SHADEの楽曲はサブスクリプションサービスでは配信されていません。
ですが、まずは元ドラマーであるYUJI氏の公式YouTubeチャンネルで公開されている全7曲のMV集をぜひご覧ください。
彼らの放つ輝きを、きっと感じていただけるはずです。
そして、MVを見てさらに深く彼らの世界に触れたくなった方には、ベストアルバム「ZERO 〜 Single Collection 〜」を強くオススメします。
彼らの代表曲が詰まったこの一枚は、最高の入門盤となるでしょう。
現在ではCDの入手が少し難しいかもしれませんが、中古CDを探したり、CDの宅配レンタルサービスなどを利用したりすることで聴くことができます。
90年代後半を駆け抜けた伝説のバンド、D†SHADE。
その音楽を、ぜひ一人でも多くの人に聴いて欲しいと願っています。
おまけ【未発表曲】
最後に、CD化していない楽曲を紹介します。
HEART OF MEMORY
インディーズ時代の1stデモテープ「ENDLESS LOVE/HEART OF MEMORY」のB面に収録。
1stミニアルバム「DAYS」に収録される「MEMORIES」の原曲で、歌詞が少し違います。
DOLL~LOVE AGAIN~
インディーズ時代のライブツアー時に無料配布されたデモテープに収録。
物凄くカッコいい疾走感溢れる楽曲ですが、何故かCD化されていません。
タイトル不明(未発表曲)
ライブで演奏されたのみで、一切音源化されなかった楽曲。
詳細不明です。
もう一つのブログでも紹介しています。
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